1.
「せーんーせーいー」
「ん?ああ、東海林くん、どうしたの?」
「今日、ハイド来ないっす。」
「えー?何かあんの?」
「…。」
「東海林くん?」
「多分あいつの母さん。」
「母さん?」
「オーストリアに行くんだって。ハイドも一緒に行くかも、て。いやだ、そんなの…」
「東海林くん、それは…」
「知ってる。あいつはピアノめっちゃうまいし、俺なんか趣味でやるからうまくない。けど、やっと楽しく弾くようになったのにまたあんなところに行くとハイドはまた心を閉めるかも知らない。それはいやだ。…やっと…笑ってくれるようになったの。だから…」
「…ハイドくんは、何と言った?」
「…ちゃんと話してみる、だから信じてくれ、て。」
「だったらいいよ。ハイドくんがそう言ったら必ず。」
…ね、先生。先生は、きっと、ここへ、戻ってくる。そう信じて、信じてる。
信じる心
2.
「もし…僕がオーストリアに行くんだら、…中田さんはどう?」
「えーすごい。オーストリアって外国でしょ?行ったらいつ帰ってくんの?」
「…多分来ない、日本には…もう帰って来ないかも。」
「えっ、それは困るな。」
「こまる?」
「ん。だって寂しいじゃん。やっと友達になったのに。きっと東海林くんも、だいちゃんも、隼くんがいないとダメだぞ?」
「…本当に?」
「当たり前じゃん。一番困るのは…多分俺ね。」
「えっ…?」
「俺はね、いつも思ってるもん。今、隼くんは何してるのかなーとか、ちゃーんと食ってるのかなーとか…とにかくさ、そばにいないと、見えないと、心配しっちゃう。寂しいよ。」
「…そっか。」
「うん。だから…あの、できれば、できれば、だよ?なら、行かないで欲しい。」
「…わかった。母さんにちゃんと言うよ、僕は行かない、て。」
「うん、…ありがとう。」
「な、何で中田さんがそう言うの、もう…。ありがたいのは僕ですよ?(笑)」
「まあまあ、いいじゃん。(笑)」
何もかも、全部、ありがとう。
-
中隼はもう…やばい。中田かっこいいもん(笑)
中田くん、最高(泣)
自分が書いたものに自分がやられています(苦笑)
ちなみに、だいちゃんは以前ハナレ目と書いたあの子です。
プールーネームは久田大(ひさだまさる)ですけど、大やから…だいちゃん(笑)